2017年牛牧神社

伝統芸能:獅子・囃子

獅子舞・お囃子の資料(2018年 高森町教育委員会提出)
平成28年 お囃子・獅子舞



 歴史は古く、明治十年(1878)ころ、隣の大島山から伝授されたものです。大島山瑠璃寺の獅子舞は、伊那谷に伝わる獅子舞の源流といわれ、天永三年(1112)から奉納されているようです。大島山から最初に指導を受けた牛牧の人達は七人ほどで、民家の二階などを借りて、熱心に練習しました。
 獅子舞の主役は「盂闐王」(うでんのう)で、獅子頭の操り方などを含め、指導者をお師匠様と呼んでいます。
 牛牧の獅子頭と太鼓は、明治十二年(1879)に、名古屋の丸屋伊兵衛から購入したものです。王様と阿直岐(あじき:赤面)巫別(かんなきわけ:白面)は飯田町の仏師井出松三郎の作で、他の盂闐王と関羽、張飛、猿、ひょっとこの面には「春行」の名があります。
 飯田のお練り祭りで有名な、東野の大獅子は、大正九年(1921)に牛牧の人たちが教えたものです。
YouTubeの動画をリンクさせていただきました。
2016年(平成26年)春季祭典(下お越し)
伝授を受けた伊那谷の源流といわれる大島山の獅子舞
牛牧から伝わった東野の大獅子

 牛牧神社の春祭りには、獅子舞と同様に「お囃子」も奉納されています。いつの時代に誕生したのか記録、言い伝えもありません。獅子舞と同じ、明治初めの事と推測されます。
 囃子の人数は12人で、正面前列に大太鼓1人、小太鼓2人、2列目に笛3人と三味線3人、後ろに鼓と拍子木役2人、おおかわと笙役1人です。昔は青年団の年長者が出演、壮年団の方々の時代もありました。  屋台は総檜作りで、朱塗りの手すりや車が付いていて、移動ができます。現在の屋台は、昭和62年(1987)に造り替えたものです。
 お囃子は「宮神楽」「玉桂」「浮舟」「浮橋」「大間」の順で進められます。

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